92年ジャパンカップ公開調教 ドクターデビアス、ユーザーフレンドリー、レッツイロープ、ディアドクターなど「記念の日」
レッツイロープ
この年は、英ダービー馬をはじめ、その年に活躍した馬がJCにやってきました。骨っぽいメンバーが揃いました。
状態に関してはディアドクターが一番良く見えました。馬体があって、アクションが大きくて、スピードも出てと申し分ない馬でした。クリスタルグリッターの産駒。
ユーザーフレンドリーのキャンターは他の馬たちと力がまるで違う感じがしました。手足の強さ、筋肉の強さが伝わってきました。これは違うなとキャンターをみていて思いました。キャンターは英、愛、ヨークシャーのオークスを勝ち、凱旋門賞を2着の実力そのものでした。勝つのは彼女で間違いないと思ったのですが、歩いて帰ってくる歩き方は、とてもゴトゴトしてリズムもないものでした。
輸送での疲れを感じました。その直後に当日場内用の解説をしていた大川慶次郎さんが私が感じたことと同じ事を言っておられ、ビックリしました。同じ事を感じていたことにジワッと感動したのです。馬が好きな私にとってなによりの贈り物でした。彼女はミルリーフ系スリップアンカーの産駒で母父ブレイクニーのまさに重厚血統です。
ドクターディビアスは、この年の英ダービー馬です。少し後ろの方が物足りないなと感じたのですが、もっと重厚な感じがすると思ってましたがそうではありませんでした。
トウルビヨン系アホヌーラの産駒。
ナチュラリズムはとても格好の良い馬で、スタイル抜群のスポーツマン的な馬でした。パレスミュージックの産駒
レッツイロープは、馬体だけ見ているとこれに勝たれるかなという感じでしたが、南半球の馬にしてはあまりこの日に追いませんでした。はじける感じもしませんでした。雰囲気はとても良かったし、なにしろ南半球最強馬の一頭で、2走前にはベタールースンアップとのマッチレースを楽勝していました。牝馬です。父はナッシポア(85JC出走)「駆け落ちしよう」が馬名の意味だとか。
ヴェールタマンドは凱旋門賞3着で来日しましたが、この実績では、この年殆ど目立たなかったのです。それほどメンバーの粒が揃っていました。ケンマールの産駒。
この年の公開調教はとても満足できるものでした。じっくりと良い馬が走っているところを見られました。このメンバーにテイオーが勝ってしったことは、細かく言えばユーザーの不調とかあったのでしょうが、振りかえってみて大きな出来事だったと思います。
« リワードウイング 85年エリザベス女王杯勝ち馬 TTGは遠く | トップページ | トウカイテイオー その1 91年若駒S 「言葉にならない。。」 »
「ジャパンカップ(90年代)」カテゴリの記事
- 99年JC公開調教より(2)「伝統のかたちとしてのボルジア」(2009.12.10)
- 99年JC公開調教より(1)「モンジューの鋼の強さ」Montjeu(2009.12.08)
- 98年JC「夕陽も夢も溢れていた日」エルコンドルパサー1着El Condor Pasa(2008.12.20)
- 97年ジャパンカップ「今も続く予想図」ピルサドスキー、エアグルーブ、バブルガムフェロー(2008.10.31)
- 「クラシカルエレガンス」96年公開調教その2エリシオ、ペンタイア、ストラテジックチョイス(2008.08.19)
« リワードウイング 85年エリザベス女王杯勝ち馬 TTGは遠く | トップページ | トウカイテイオー その1 91年若駒S 「言葉にならない。。」 »
コメント