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カツラギエース 84年 第4回ジャパンカップ 大逆転という能力開花

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10カツラギエース、6ウィン↑

第4回JCは、ルドルフの無敗での三冠馬達成と2000㍍になった秋の天皇賞を最後方から差しきって勝利と熱狂を手に入れた前年の83年の三冠馬ミスターシービーとの対決で大変な盛り上りでしたが、その対決に酔っていられないほどのメンバーが揃いました。

ミスターシービー

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まだレベルの落ちる前の欧州競馬、ジョンヘンリーがいて注目を集めていた時期のアメリカの芝競馬、淘汰力のある豪州競馬から一流馬でこの秋シーズンなど近走で成績を残している馬が多く参戦してきたのに加えて、ピゴット、カーソンを始め一流騎手が鞍上にひしめいている状況になり、海外G1のなかに日本馬がいる状況でした。

過去3回と違い、三冠馬が2頭出ている状況で、もし惨敗すれば、競馬の運営面にも今までの名馬の歴史も完全否定されるレースとなってしまっていて、それが可能なメンバーが集まってきているのに83年のキョウエイプロミスの僅差2着により、楽観的な勝利論が主流となり、自分自身はその主流に乗れずJCにときめきながらも、自分自身が否定されるようなで恐怖感を感じていました。

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83年3着エスプリデュノールは着実に成績を積み重ねて来日していました。なのにこの馬が最低かと思う陣容だったのです。

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ベッドタイムは欧州では珍しいせん馬でしたが、欧州のG1にでられないものの、有名な場所でのG2レースをいくつも勝ってきたバステッドの産駒で、先行できるため、3コーナーの下りから、粘るレースができるため、これが一番強力に感じました。

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マジェスティーズプリンスは、この年84年に始まったブリーダーズカップの一番人気馬でアメリカのトップの馬。83年84年と大活躍している馬でした。

BCターフは、小回りの芝を外を回らされ、僅差の5着と脚を余して負けたそうで、BCを見た人がみんなその時よりも明らかに状態は上がっていると言うほどの出来をしていて、アメリカより直線の長い東京で彼の追い込みが合わないわけがなく、パフォーマンス的に自己ベストをマークできるはずでした。

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ウィンという馬は、逆に先行力があって何処でも健闘していて場所を問わないのが成績から、輸送、レースのペースなどに関係なく頑張れるタイプでした。

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南半球から来たバウンティホークはヴィクトリアダービーをキーウィはメルボルンカップを制していて、11月もレースをしての来日だけに少し疲れているのか馬に不安げな部分はあるのだけれど身体の線が特にキーウィは強い感じで体調が少々悪いくらいでは崩れない性能を持っているのかなと思いました。

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やはり、ストロベリーロードも南半球の馬なのだけれど上の2頭よりは83年まで常に成績上位にいる馬で、84年にヨーロッパに転向し大きなレースで健闘していて、固い芝でも何でも実力が発揮できるタイプでした。操縦しやすそうな馬にピゴットが騎乗。なにかありそうな感じがプンプンしました。

ピゴット↓

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ストロベリーロード↑、ウエルノール↓

ウエルノール、彼はイタリアのスーパーホース的な存在

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各馬の成績をみていた時から感じていたのですが、どう考えてもその後ろから外を回って追い込むミスターシービーが勝つとは考えられず、ルドルフもいれると10着以上には来ることが皆無のような気がしてなりませんでしたが、パドックなどを見てその気持ちは確かなものになってしまいました。

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カツラギエースは勝つことになるのだけれど、関係者が先行3番手くらいから直線差しという、以前に大勝したことあるパターンを理想としてしまった結果、追い出すまで行きたがる馬を無理からに押さえまくって結局馬だって感情があるから、その人間側の無謀さに我慢できる中距離まではおつきあいしていたのですが。押さえまくられた中距離以上は惨敗していて、何となく逃げてしまった2500㍍の鳴尾記念で3着があるくらいでした。

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↑大阪杯

関西はこのころ、もの凄くレベルが低いので、強い馬は得意距離だとどうしたって勝ってしまいます。それも楽勝なので人間側が自分の方法、方向性は正しいって直さないってやってるうちに、大目標の秋の天皇賞になって、本番だからレースのほかに我慢しなきゃならないことが沢山あるので、馬の我慢がもうレースにはなくなってるのにまだ同じようにやって勝てるレースを落として、はじめて批判が耳に入ってきた。それで次が負けて同然のJCだから、実験的にメンコをして長手綱にして先行策をとった。それが当たった。

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カツラギエース↑JC、京都新聞圧勝、菊花賞惨敗、大阪杯

圧勝

私の本命はルドルフ、菊花賞の怒濤の追い込みに感動したから、第2回に感じた押される感じを菊花賞でルドルフは感じさせてくれたから。何しろ55キロで出られるから。問題はローテーション。菊の1週前に栗東入り、京都で菊花賞を制して、美浦へ10日後美浦で追い切り次の日東京入り、2日後JCはメンバー中一番不利な部類に入るものでしたが。

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シンボリルドルフ、1周目↓

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レースは、カツラギエースが先行してそのまま、粘りこみ、迷っての先行策でなく、決めていた分、最後の余力も大きく、グリーンベルトの一番良い部分を広く取って走れた分のアドバンテージも大きくて、そのまま1着。

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ルドルフ、ベットタイムに並んでくるまでに時間がかかって、そこからは勢いがつかないのか、なかなか抜けないまま、外からマジェスティーズプリンスにもせまられてなぜ突き抜けられないのか、重苦しい競り合いのなか、戦前に予想したり、感じていた外国勢のレースを諦めずに走る気持ちも含めた圧迫感を一手に三頭の競り合いが引き受けてしまったなかで、最後にズルズルと3頭の真ん中にいながら脱落せずゴールしていました。

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レース後はスタンドは静かにでした。ミスターシービーが日本馬ではじめてJCに勝つとの感動をみんなが始まる前、随分前から準備していたから、関東では中距離馬で折り合いの難しい名馬の域にいけないだろうと直感で感じる馬が逃げ切って、ルドルフは、穴馬が逃げ切る波乱パターンのなかで、今までの日本馬と比べてもそれ以上にはパフォーマンスを出している中でシービーだけが惨敗。

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一番、どう反応して良いのかがわからない結果となりました。引き上げてくるシービーの吉永騎手に罵声がスタンド中から浴びせられました。その時が一番賑やかでした。

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無敗の記録が途切れて、負けた悲しみを一杯に出しているルドルフが通り過ぎてその気持ちに押されてまたスタンドは静かになりました。

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2回、3回に共通していた、健闘した者をたたえる拍手もなくレースは終わってしまいました。

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